【武蔵小杉 保活2】初めての区役所訪問
【初めての区役所訪問】
「保活は妊娠発覚したら始めるもの」だと聞き、すでに出遅れているのかもと不安になり、川崎市のHPから「中原区の保育所一覧」を割り出し、Excelに現実的に通える範囲の保育所をピックアップ、認可なのか認定なのかそれ以外なのかをまとめました。
それから数日後。
区役所に、出産申請の手続きでやってきました。時間がかかるかと思っていたら、案外あっさり終わります。「ちなみに、この辺の保育所一覧とかありますか?」「はい、2階にありますよ」と言われ、担当課がある2階へあがります。
【学び2】地図上にマッピングされた「中原区 子育て施設マップ」は区役所にあるので自力でマッピングしなくて大丈夫
うん、先に足を運んでおけばよかった。
・・・・・・
さて帰ろうかと思っていると、ベテラン職員らしき方が話しかけてきてくれました。「保育所のことなら今、話伺えますよ」「あ、じゃあお願いします」「ではあちらへ」。
保活セミナーでは「区役所訪問も気合を入れて面接にいくくらいのつもりで!」と教わりましたが、幸か不幸か、あっさりとお話開始です。大丈夫、仕事中できちんとした格好もしている、と思いながら。先方も朗らかで優しそうだ。
「6月に第一子が産まれました。共働きです。2017年4月から預けたいと考えているのですが・・・」
「来年、平成29年度4月からの受け入れに関しては、10月に案内冊子配布開始となりますが、大きな基準が変わるわけではないと思いますので、その前提でお話しても良いですか?」
「もちろんです」
うん、朗らかで優しい。
「できれば認可に入れたいのですが、認可に入れる方の率ってこの辺はどれくらいなんですか?」
「昨年度は、希望者に対して大体6割です」
6割・・・この数値がほかの自治体と比べてどうなのかが分からない。
「faitochan(←はてなアカウント)さんの場合は、A-6-1ですね」
と、冊子を確認することなく暗算で私の属性を教えてくれました。
「A-6-1・・・」
よく分からないのでつぶやきます。
「A-6-1だと、入園できるか否かの世帯収入ラインってどれくらいなんですか?」
「年によって異なりますが、ご存知の通り、この辺は、世帯年収高いご家庭がどんどん増えてきていまして・・・」
「は、はい」(確かにタワーマンションの友人らは世帯年収で1,500~2,000万円くらいが多い)
「実際、1,200~1,300万円くらいがラインになりそうですね」
「・・・」
「1,200万円を超えていて、0歳児クラスから認可に入れた場合、私たちも『おお』って少し話題になる、のようなイメージですかね(笑)」
「・・・」(それにしても朗らかだ)
「差し支えなければ、ですが、世帯年収、同程度くらいありますか?」
「いや、世帯年収で1,500万円超えます・・・」
「昨年も?対策は?」
「い、いや、してないっす・・・」
「(笑)」
朗らかだ。朗らかだが、どうして笑っているのだろう。
「(笑)」
とりあえず笑い返す。自分は日本人だと感じる瞬間。
「んー、期待させても申し訳ないので、はっきり言いますと、アウトー、ですね。もちろん言い切ることはできませんが、来年4月の認可は難しいという前提で動かれた方がよろしいかと」
「はい・・・」
「一般的に多くの方がやっているようですよ、という話として、認定保育所で内定もらっておいて、ダメ元で認可にも出す、という方が多いようですね。最悪なのは、認可に入れると思って入れなくて、仕事復帰が予定通りできるか焦ってしまって大変なことになる、という方もいらっしゃいますから」
「一方で、認可に申請出さない、というのが条件の認定もあるんですよね?」(保活セミナーで聞いた)
「よくご存知ですね。ですから、あくまで多くの方がやっているようですよ、という話として、『しれっと単願』、つまり、認定に『単願』として出して認可にもしれっと出しておく、通ったら儲けもの、くらいの方もいるようです。faitochanさんの倫理観次第ですけど、まあ、私がそれについて何か言う立場ではありませんので」
「しれっと単願・・・」
「ただ、最近は認定でも保証金とるところが増えているようですね。昨年聞いた最高額は10万円だとか(笑)」
「(笑)」(日本人だと感じる瞬間、再び)
「ありがとうございます。あの、話戻すのですが、私、自営業なんですね」
「はい」
「独立した際、何の仕事の確約もなくて、しばらく、無報酬で貯金切り崩しながら営業して、やっと今の状態なんですね」
「ええ」
「会社員と違って、保証も退職金もないんですね。来年、一気に年収下がる可能性もあるんです」
「ええ」
「(笑)」
「・・・」(←あ、笑ってない)
「というようなことは、考慮されないのでしょうか?」
「残念ながらないですねー。基本的には前年度の税額ですから。ちなみに独立して何年くらいですか?」
「・・・5年以上たってます」
「ないですねー(笑)」
仕事の時間も迫ってきたため、残念な現実を受け入れつつ、帰ろうとしました。
私の残念さが顔に出てしまっていたのか、立ち去る際、その朗らかな職員の方が励ましてくれました。
「でも社長は大丈夫ですよ!仕事、きちんとされていそうですし。それに私なんかからすると年収高くて羨ましいです(笑)」
・・・いや、そういうの、いらんから。
朗らかで話も分かりやすかったし、いい人だと思うんだけど、自営の浮き沈みの激しさを少しでも分かってもらおうとした自分が間違っていたか。
【学び3】自営者の「年収」も会社員の「年収」も、年収は年収 安定してるかどうかは関係ない
0歳児クラスからの認可は諦めて、1年後、「A-6-3」に格上げされてから再挑戦となるのだろうか。